2027年、セルビアの首都ベオグラードで万博が開催されます。その名も「EXPO 2027 Belgrade(ベオグラード認定博)」。
横浜花博と同じ2027年、しかもほぼ同時期に開催されます。気になって調べ始めたら……止まらなくなりました。
行けるかどうか、正直怪しいです。仕事のスケジュール的に、たぶん無理。でも調べれば調べるほど行きたくなってきて、気づいたら記事を書いていました。
万博沼って本当に怖い。
そもそもベオグラード認定博って何?
まず「認定博」というワードで引っかかった方へ。
万博には大きく分けて2種類あります。「登録博(World Expo)」と「認定博(Specialised Expo)」。大阪・関西万博や2030年のリヤド万博は「登録博」。規模が大きく、開催期間も長い。
一方の「認定博」は、登録博と登録博の間の時期に開催される、テーマを絞ったコンパクトな万博です。コンパクトとはいえ、137カ国が正式に参加表明済み(2026年4月末時点・公式サイト)。2017年のアスタナ博の117カ国を大きく上回る規模で、全然小さくない。
西バルカン諸国では初開催、というのも歴史的な出来事です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | 2027年ベオグラード国際博覧会(Specialised Expo 2027 Belgrade) |
| 開催期間 | 2027年5月15日(土)〜 8月15日(日)/93日間 |
| 開催地 | セルビア共和国ベオグラード(ニコラ・テスラ国際空港近隣) |
| 会場面積 | 約25ヘクタール |
| テーマ | 人類のための遊び ― すべての人にスポーツと音楽を(Play for Humanity – Sport and Music for All) |
| 想定来場者数 | 約410万人(公式)/最大600万人超の見込み(BIE) |
| 想定イベント数 | 93日間で8,000以上 |
| 参加国 | 137カ国(2026年4月末時点) |
| 公式マスコット | Rastko & Milica(ラストコ&ミリツァ) |
| 公式アンバサダー | ウサイン・ボルト(初代) |
開催期間は 3ヶ月間。大阪・関西万博が約6ヶ月だったことと比べると短め。これは認定博の特徴でもあります。つまり、行ける期間が短い。この一文で行きたい気持ちが加速してしまった人、私と同じ呪いにかかっています。
テーマ:「遊び」を3つのパビリオンで体感
「Play for Humanity – Sport and Music for All」(人類のための遊び ― すべての人にスポーツと音楽を)
「遊び」を単なる娯楽ではなく、人類の進歩や幸福に不可欠な要素として捉えたテーマ。会場には、テーマを体感できる3つのテーマパビリオンが用意される予定です。
Power of Play Pavilion(遊びの力)
遊びが学習・問題解決・人間の発達にどう影響するかを体感するパビリオン。感覚的な体験、テクノロジーやアートでの実験、インタラクティブな展示が並ぶ予定です。
Play for Progress Pavilion(進歩のための遊び)
火の発見から最新テクノロジー革命まで、遊び心が人類の進歩をどう牽引してきたかを示すパビリオン。動き・音・創造性の実験、歴史的発明家・科学者のストーリーが並びます。
Play Together Pavilion(共に遊ぶ)
スポーツ・音楽・共同創作で、遊びの社会的力を見せるパビリオン。チームワーク、協働、世代を超えた交流を体感できる空間。
さらに専門家・思想家・来場者が議論するThe Forumも設置。展示だけでなく対話の場としても機能します。
各国の「遊び」文化が一堂に会する空間……想像するだけで楽しそうすぎる。
公式マスコット:Rastko & Milica
ベオグラード認定博の公式マスコットは2人組(?)のRastko(ラストコ)とMilica(ミリツァ)。セルビア文化に深く根ざした名前で、約10万人のセルビア市民の投票で選ばれました。
- Rastko:成長・進歩・革新を象徴
- Milica:温かさ・親切・調和を象徴
公式は2人を「遊びのスーパーヒーロー(Superheroes of Play)」と呼んでいます。
そして個人的に最高だったのが、ミャクミャクとRastko & Milicaの対面エピソード。EXPO公式が「Friendship at first sight(一目で意気投合)」と発表した、関西万博と次期認定博の万博間バトンタッチ。胸熱ですね。
公式アンバサダー:ウサイン・ボルト
初代アンバサダーは、人類最速の男・ウサイン・ボルト。
「スポーツと音楽」がテーマの認定博において、これ以上ないキャスティング。「遊び」を世界に広めるグローバルメッセンジャーとして、開幕までの広報役を担います。
スポーツテーマの万博で、現役・元アスリート系のアンバサダーがどんな展開を仕掛けるか。これも楽しみどころのひとつです。
会場の構成と見どころ
会場は約25ヘクタール。国際パビリオン、テーマゾーン、企業展示エリアの3エリアで構成されます。
シンボル施設:巨大ドーム
会場中心部には巨大なドーム状の展示施設が建設予定。博覧会のアイコンになる建物です。大屋根リングのような「これぞ万博!」な建造物、絶対映えるやつ!
隣接施設:セルビア国立スタジアム(52,000人収容)
会場に隣接して新設されるセルビア国立スタジアム。52,000人収容の本格的なスタジアムで、Aquatic centre(水泳施設)やExpo Villageと一体になったUrban Masterplanの一部として整備されます。万博テーマが「スポーツと音楽」なだけあって、会場の外でも何かイベントがありそうです。
Pre-EXPO 都市インターベンション
開幕前から、ベオグラード市内ではGuerrilla Micro Playgrounds(街中の遊び心ある仕掛け)、Walk to EXPO(歩道がEXPOへの遊びの誘導路に変身)、City Patch(壁・歩道をエコ素材で修復)といった都市インターベンションが進行中。フランスのアーティスト LeCyclop や Nespoon も参加して、街全体が万博モードに染まる仕組みです。
各国パビリオンとレストラン
137カ国が参加するので、各国パビリオンをめぐるだけでとても時間がかかりそうですよね。何日あれば足りるかな…。各パビリオンにはその国の伝統料理を楽しめるレストランやカフェが併設予定。これも数日じゃ堪能しきれないですよね。
ベオグラードにいながら世界中の食を体験できる。これ、万博の一番好きなところなんです。
最新参加国動向(2026年に入ってから)
直近で参加表明・契約調印した主な国(公式ニュースより)。
- サウジアラビア王国(2026-04-20 調印)
- オーストリア共和国(2026-04-17 調印)
- リビア国(2026-02-13 調印)
- イラン(2026-02-04 国家パビリオンロゴ発表)
- イスラエル国(2026-02-02 調印)
- イギリス(2026-02-02 商工会議所MOU)
- ナウル共和国(2026-01-26 参加発表、世界最小の島嶼国)
参加国リストは引き続き更新されていきます。
日本館の情報
日本も公式参加を決定しており、経済産業省が2025年10月27日に「日本館基本計画」を策定・公表しました。
- 日本館テーマ:ともにあそび つながる ― 日本のあそび心
- コンセプト:2025年大阪・関西万博のセルビア館による「あそび」展示への返礼として、「いのち輝く未来社会のデザイン」「多様でありながら一つ」を「あそび」というテーマへ昇華
- 展示内容:日本社会で過去から現在にわたり、さまざまな世代に受け継がれてきたあそびの諸相を紹介
- 出典:経済産業省ニュースリリース(2025-10-27)
関西万博の日本館はかなり評判が良かったですし、ベオグラードの日本館も期待大です。
日本からのアクセス方法
正直ここが一番の壁です。遠い。
飛行機
日本からベオグラードへの直行便はありません(現時点)。乗り継ぎが必要です。
| 経由地 | 主な航空会社 | 特徴 |
|---|---|---|
| 欧州都市 | ルフトハンザ、エールフランス、オーストリア航空など | フランクフルト、ミュンヘン、パリ、ウィーン等で乗り継ぎ |
| イスタンブール | ターキッシュ エアラインズ | 乗り継ぎの利便性が高く、便数も豊富 |
| 中東都市 | エミレーツ、カタール、エティハド航空 | ドバイ、ドーハ、アブダビ経由。サービスに定評あり |
乗り継ぎ込みで所要時間は約15〜20時間。横になれるシートが恋しくなるやつ。
到着空港はベオグラード・ニコラ・テスラ国際空港(BEG)。
空港から会場へ
これがすごくラク。会場が空港のすぐ近くに位置しているので、長旅のあとすぐ万博へアクセスできます。
- 鉄道:2027年春までに、市内中心部〜空港〜万博会場を結ぶ新路線が開通予定
- 電気バス:50台のシャトルバスが市内各所から運行予定
- エアタクシー(!):セルビア政府が「空飛ぶクルマ」の導入も計画中。未来すぎる
エアタクシーが実現したら、それだけで乗りたいんですが。
現地のお役立ち情報
気候
5月〜8月のベオグラードはがっつり夏。日中は30度を超える日も多いそうです。関西万博で学んだ教訓をベオグラードでも活かさなければ。UVカット加工の日傘、必須です(強調)。会場が広大なので、歩きやすい靴も絶対に妥協しないように。
通貨
セルビアの通貨は「ディナール(RSD)」。ただし会場内や主要施設ではクレジットカードが広く使えるようです。
周辺観光
ベオグラードはサヴァ川とドナウ川が合流する歴史ある美しい都市。万博とあわせて観光するなら、カレメグダン要塞や聖サワ大聖堂がおすすめとのこと。
万博だけじゃなくて街も楽しめるの、最高すぎる。行けないのに全部調べてしまいました。
私の正直な気持ち
行きたい。でも、たぶん行けない。
仕事のスケジュール的に、2027年の5〜8月に都合をつけるのは……かなり厳しい。しかも横浜花博(2027年3月〜9月)の開催中にベオグラードがすっぽり入ってるんですよね。完全に並行開催。どっちも行こうとしたら同じ年に日本と海外を掛け持ちすることになる。財布が泣く。体も泣く。
でも調べれば調べるほど、「遊び」をテーマにしたパビリオンが137カ国集まる光景を想像するたびに、行きたい気持ちが膨らんでいくんですよね。
関西万博で「気になったものはその場で食べろ(→アゼルバイジャン事件はこちら)」を学んだように、万博の教訓は「行けそうなときに行っておけ」でもあると思っています。
……もう少しだけスケジュールを睨んでみます。
情報は2026年5月時点のものです。開催に向けて情報は随時更新されますので、最新情報は公式サイト(expobelgrade2027.org)も合わせてご確認ください。


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